一段落~一ページ(三〇〇~七〇〇文字)で、句読点のない語りを執筆すること(段落などほかの区切りも使用禁止)。
ぼくが敷島氏にキーボードのことで相談をしたのはもう何年も前のことで当時のぼくといったらとにかく無知も無知しかし当然悪意はないのだから敷島氏としても指摘しにくかったのだろうがちょっぴりめずらしげな既製品のキーボードを購入してキーキャップを取り換えただけでキーボードを自作しましたなどとブログを書き書きニワトリのように喧伝していた愚かしいぼくのことをよく断頭台に晒し上げることもせず許してくれたものだと感謝しつつやんわりと止めてくれてもよかったのではないかという他責の念がないわけではなくそれは結局そういった勘違いから発生したある種のトランス状態つまりむなしさだけが場を支配した状態を指摘しあえる人間関係の構築をぼくが怠ってきたからではないかと激しい自省に囚われてしまう夜がいまだにあり更にやっかいなことにはタイピングがけっして得意ではないぼくがわざわざ海外から取り寄せたのは無刻印のキーキャップだったという事実でぼくは恥ずかしさのあまり人間としての形状を保つことができずアスファルトに落としたアイスクリームのごとく見るも無惨どろどろに溶けてしまったわけだがこのように無数の後悔と反省を遺伝子に刻み付けながらぼくとあなたたちは成長を続けやがては星の一部となるのだろう。
句読点をつけた場合:
ぼくが敷島氏にキーボードのことで相談をしたのはもう何年も前のこと。当時のぼくといったらとにかく無知も無知、しかし当然悪意はないのだから敷島氏としても指摘しにくかったのだろう。ちょっぴりめずらしげな既製品のキーボードを購入してキーキャップを取り換えただけでキーボードを自作しましたなどとブログを書き書きニワトリのように喧伝していた愚かしいぼくのことを、よく断頭台に晒し上げることもせず許してくれたものだと感謝しつつ、やんわりと止めてくれてもよかったのではないかという他責の念がないわけではない。それは結局そういった勘違いから発生したある種のトランス状態、つまりむなしさだけが場を支配した状態を指摘しあえる人間関係の構築をぼくが怠ってきたからではないかと激しい自省に囚われてしまう夜がいまだにある。更にやっかいなことには、タイピングがけっして得意ではないぼくがわざわざ海外から取り寄せたのは無刻印のキーキャップだったという事実で、ぼくは恥ずかしさのあまり人間としての形状を保つことができず、アスファルトに落としたアイスクリームのごとく見るも無惨どろどろに溶けてしまったわけだが、このように無数の後悔と反省を遺伝子に刻み付けながらぼくとあなたたちは成長を続け、やがては星の一部となるのだろう。