バルダーズ・ゲート3 プレイ日記【完】

ネタバレ配慮は特にしないので未プレイの方は注意してください。

前置き

バルダーズ・ゲート3(以降、BG3)のプレイ日記を書く。それも2章の途中から。

なぜいまさらというと、ずっと続きを遊びたい気持ちはあったものの、ストリートファイター6やリーグオブレジェンドに熱狂するあまりBG3を数ヶ月にわたって放置してしまっており(そして同様の状況は今後も発生するだろうから)、プレイがとぎれとぎれになってもいいようにいまからでも状況を記録しておきたいと考えたからだ。
それに「プレイ日記を書くため」という動機がないとおそらく積んだままとなり、その罪悪感がうすれたころにひっそりとアンインストールすることになる(でもプレイ日記を書くためにプレイするというのは、ちょっとおかしな話だ)。

とはいえ俺はBG3をつまらないと思っているわけではなく、膨大なテキスト・選択肢/作り込まれた世界観/歯ごたえのある戦闘/幅広いキャラクタービルド、そのどれもが魅力的だ。めまいがするほどの物量に畏怖の念さえある。
同時に、それらがだいぶ面倒くさいとも思っている。面倒くさいから、毎日の仕事終わりに起動する気にはなれないし、普段よく遊ぶ対人ゲームの息抜きとして起動する気にもなれない。このゲームは、対人ゲームで負けが込んで顔真っ赤の状態で遊べるようには作られていない。
あと、こういった「作り込みの裏返し」たる面倒くささとは別で、UI・インベントリ周りなんかはもうふつうに不便だ。

とにかく物量に圧倒されて疲れてしまうゲームではあるが、しっかり味がするのはわかっているので、すこしずつ進めていく。

ここまでのお話

マインドフレイヤー(タコ人間)に拉致され、頭に幼生を埋め込まれてしまった!
なんとか逃げ出したものの、このままでは自分もマインドフレイヤーになってしまう。一緒にさらわれていたやつらとパーティーを組み、なんとか助かる方法を探して旅をすることに。

パーティーメンバー

  • シャドウハート:思想強めのハーフエルフ女性。
  • カーラック:ティーフリング(悪魔)の女性。
  • ウィル:人間だったのに悪魔にされてしまったかわいそうな男。
  • アスタリオン:ヴァンパイア。パーティーからあぶれ、野営地を守っている。
  • ゲイル:しつこい乞食行為を無視していたら出て行ってしまった。
  • レイゼル:高圧的な態度が気に食わないので揉め事の際に放っておいたら死亡。
3/24

2か月ぶりくらいに起動。
暗すぎる地下のような場所からはじまる。影に呪われた地、というらしい。昨今のゲームはじめじめしすぎている。思えばこれもこのゲームを積んでいた要因のひとつだ。

地下には《最後の光》亭という安全地帯のような場所があり、そこに集っていたNPCたちが全滅してしまったことを思い出した。全滅したというか、本当になぜか全員ゾンビ化して襲いかかってきたので、やらざるを得なかった。

ムーンライズタワーという場所を目指す。
道中、かなり情緒が不安定な蜘蛛男(ボスか?)が現れて戦闘になった。蜘蛛男に対する攻撃の命中率がどれも30%とか15%とかで、その数字にげんなりしてゲームを終了した。

貫の者(Lv.6 ファイター)
カーラック(Lv.5 バーバリアン, Lv.1 ローグ)
ウィル(Lv.6 ソーサラー
シャドウハート(Lv.6 クレリック

3/25

カーニスという蜘蛛男を倒した。女王がどうのと言っていたがバックグラウンドは結局よくわからない。
命中率30%でも意外と攻撃は当たる。シミュレーションやタクティカルRPGではあるあるのたとえだが、例に漏れず、パワプロくんのグキッが頭をよぎった。

料金所という場所を通ろうとすると、スモウみたいな気味の悪いやつが金を出せと迫ってくる。お前は昇進したから別の料金所へ行け、とホラを吹くと、そいつは「金……金……」と言いながら絶命した。は? と思って直前のセーブデータをロードしてもう一度試したが、やはりよく意味がわからないままそいつは死んだ。

ムーンライズタワーに着いたので今日はここまで。

3/26

そういえばと思って、頭の中に寄生虫を四匹入れてスキルを習得した。仲間には引かれてしまったようだ。これで攻略が楽になればいいが……。

頭に埋め込まれた寄生虫の謎を探るために(いまさっき自分で入れたのに!)、教団の信者を装って敵の本陣であるムーンライズタワーに潜入。教主であるケセリック・ソームは不死身だが、幹部ズレルの話を聞くには、その不死身に関わる遺物が霊廟にあるっぽい。正面から戦っても勝てそうにないのでまずは霊廟へ。

前回の料金所で変死したあいつの名前はゲリンゴテ・ソームなので、教主と関係があったらしい。ゲリンゴテ・ソーム。これまで色々な創作に触れてきたが、ここまで「ない名前」もめずらしい。「ゲリンゴテ」の響きはいがいがとしていかにも粗暴な印象を受けるが、「・ソーム」が付くことでなにか名のある血筋であろうことが想像できる。俺はこのゲームにおいて、ゲリンゴテ・ソームの一件以上に面白いことはもう起こらないのではないかと、すこしの不安を抱えている。

霊廟に着くとケセリックの部下がおり、好戦的な態度をとってきた。ズレルは、遺物さえ持ってくればこの部下はどうでもいいという旨の発言をしていたので、とりあえず倒した。しかし遺物を手にするにはシャーの試練をクリアしないといけないらしい。

ストーリーが複数方向に並走し、その先でまた分岐したりするさまが恐ろしくなってゲームを終了した。

3/27

かなりかったるいシャーの試練をクリアして最奥部に進むと、ナイトソングという女が捕らえられていた。シャドウハートはこの女を殺す命をシャーから与えられていたが、すったもんだでそれに背くことになり、シャーのもとから追放されてしまった。信仰対象から見放されてしまったが、ただ、いまは俺(貫の者)と共にいることが喜びらしい。

解放されたナイトソングはムーンライズタワーへ飛び立っていった。自分たちも戻ってみると、ナイトソングによって塔内の敵が惨殺されており、その残党と敵対することになってしまった。余計なことをしてくれた。

そういえばもともと、ケセリック・ソームの不死身の秘密に関わる遺物を探しに霊廟に行ったはずなんだけど、特に遺物は持ち帰ってきていない。俺は不死身に勝てるのだろうか?
探索したり、ビルドを考えたり、楽しくてやめどきがわからなくなることもあるが、大きめの戦闘が近づくと「戦いたくない」という気持ちの方が強くなってくる。不死身を相手にして楽に勝てるわけがない。恐ろしくなって俺はゲームを終了した。

貫の者(Lv.7 ファイター)
カーラック(Lv.5 モンク, Lv.2 ローグ)
ウィル(Lv.7 ソーサラー
シャドウハート(Lv.7 クレリック

<追記>
遺物ってナイトソングのことか!

3/28

囚われた人々を救出するクエストを複数受けていたので、ケセリックに挑む前にまずは塔の牢獄へ。苦戦しながらも正面から看守たちを倒し、牢屋を開けて回る。
よくわからないのだが、牢屋には誰一人として囚われていなかった。は? と思ってクエストログを確認する。
「クエスト完了! ムーンライズタワーで囚人を見つけられなかった」
なんでなんだよ。俺はほぼほぼゲームを終了しかけたが、歯を食いしばって耐えた。

ムーンライズタワー頂上へ。エイリン(=解放されたナイトソングの名)が暴れ回り、ケセリックは狼狽えている。どうやら不死身の力が失われたようだ。

ケセリックを追い詰めると塔から巨大な触手が生えてきて、空を飛び回るエイリンをべちっとはたき落とし、そのままケセリックとエイリンはどこかへ消えてしまった。
触手で俺たちを攻撃するという選択肢はなかったらしく命拾いをした。俺自身、後になって「もっとこうしておけば」と後悔することばかりだ。ケセリックも同じなのかもしれない。

ともかく追いかけることに。

4/1

ケセリックを追ってマインドフレイヤーのコロニーへ。ブウの体内みたいだ。
マインドフレイヤーとは頭がタコのようになっている種族で、人間の脳を吸ったり、幼生を埋め込んでマインドフレイヤーに変化させたりする。

あまり深くストーリーを追ってなかった(というか忘れた)けど、なぜケセリックがマインドフレイヤーのコロニーへ? というのは整理しといた方がよさそう。

①マインドフレイヤー:バルダーズゲート(都市)を襲って逃げかえる途中に主人公たちをさらい、幼生を埋め込んだ(繁殖のため?)。

②アブソリュート教団:ケセリックが運営する教団で、トゥルーソウル(頭にマインドフレイヤーの幼生を宿している者)を崇めている。

③主人公たち:頭に埋め込まれたマインドフレイヤーの幼生をどうにかする方法を探しながらバルダーズゲートに向かう。アブソリュート教団であれば何か知っているのではとムーンライズタワーに潜入したが、なんやかんやで戦うことになった。幼生による支配に抗っているのでトゥルーソウルではない、はず。

簡略に書くとこんな感じの状況になっているはずで、①と②はつるんでいるんだろう。で、②になんか裏の目的があるんだろうけどそれはまだ明確になっていないように思う(この辺り、ゲーム内にばらまかれた大量のテキストを読み込めばわかるんだろうか。そんな体力は俺にはないが……)。

肉の壁を進んでいくと、ケセリックと、ファイナルファンタジー然とした男と、白目の女がいた。こいつらは教団の仲間のようだが、ケセリックがやたら煽られている。我々に追い詰められたこともあり、三人の中では立場が弱そうだ。

疲れていたので読み飛ばし気味になってしまったのだが、アブソリュート教団は「我らが主(=マークール?)」のために作った軍隊だ、というような話をしている。

やや気まずい気持ちで見ていると、三人は巨大な脳みそ:エルダーブレインを召喚した。そしてFF16と白目と脳みそは、この場をケセリックに丸投げし、バルダーズゲート侵攻のために去っていった。いよいよ決戦か?

日記を書くためにここで中断。

貫の者(Lv.8 ファイター)
カーラック(Lv.6 モンク, Lv.2 ローグ)
ウィル(Lv.8 ソーサラー
シャドウハート(Lv.8 クレリック

4/4
戦闘開始前にケセリックと会話。

こいつは娘のイソベルを生き返らせるためにマークールに仕え、教団を運営していたらしい。
イソベルって誰だよと思ったら、《最後の光》亭で敵にさらわれたアイツのことか。死人だったんだ、へえ。イソベルがさらわれたことで俺の《最後の光》亭が全滅してしまったことを思い出した。

ケセリックとゾンビイソベルを撃破。しかしケセリックは自らを生贄に骨の王マークールを召喚した。

マークールは人間の十倍ほどもあるいかつい骸骨で、前口上も相当にかっこいい。

我は虫に清められし髑髏の微笑。我は生者の後悔、死者の鳴動
我は霊廟の亡霊、墓と歳月の神、亡骸と黄昏の神
我はマークール、骨の王。

こんなにかっこいいのになぜか顔がポリンキーだ。
ポリンキーの骸骨と戦うのが嫌で、俺はゲームを終了した。

4/5

マークールを倒し、ケセリックは消滅した(勘違いしていたが俺が戦っていたのはマークールそのものではなく、その力を借りたケセリックだった)。

アブソリュート教団とはゴータシュ(FF16)、オーリン(白目)、ケセリック(ジジイ)によってつくられた隠れ蓑集団のようなもので、エルダーブレイン(=マインドフレイヤーの祖)を神格とするものの、実際には「死せる三者」である闇の王ベイン、殺戮の王ベハル、骨の王マークールを信奉しているようだ。
残るゴータシュとオーリンが、「死せる三者」復活のためにマインドフレイヤーを利用して力を集めている、ということでよろしいか?

ようやくじめしめした闇を抜けてバルダーズゲートへ向かう。画面が明るくなるだけでモチベーションも変わってくるものだ。しかし続く第3章は、1章と2章を合わせたボリュームよりもさらに大きいらしい。

楽しんでプレイできているのだから、ボリュームが大きいのはありがたいことだ。いや……でもちょっと、限度っていうか……いやいや、悪い意味じゃなくって。すごいよね、ボリューム……まいったね。

俺は、ドラゴンズドグマ2がやりたいんだ。

4/9

3章を開始してすぐ、リヴィントンというでかい町に着いた。会話できるNPCが多すぎて思わずゲームを終了しそうになったが、ここで折れたらもう二度と起動しない気がしたので、太ももにナイフを突き立てることでなんとか意識を保った。

鍛冶屋のおじさんに話しかけると、その正体は白目の女オーリンだった。なぜ? 俺は監視されているらしい。オーリンはどこかへ去っていった。
そのほかにもサイドクエストらしきものがいくつも発生した。こういうとき俺はなにから手を付ければいいのかわからなくなってしまう。……苦しくなってきた。

リヴィントンだけでこれだけイベントがあるのだから、バルダーズゲートに着いたらどうなってしまうのだろうか。バルダーズゲート……ゲームのタイトルになっているくらいだから、さぞ大きい都市なのだろう。

がんじがらめになっている未来が見えた。俺はたぶん、このゲームに向き合う姿勢を考え直さないといけない。

4/11

幼少期からドラクエやFFを遊び倒してきた俺からすると、町をくまなく探索してすべての住民に話しかけるというのは当然そうあるべき行動となっている。しかしこのゲームでそれをやるのは現実的ではなく、やるべきと思っていることができないからストレスに感じてしまう。
いや、もちろん時間さえあればすべてのNPCに5回ずつ話しかけてセリフの差分をチェックし、すべてのオブジェクトを破壊して回ったりもできるんだけど、俺だってゲームばっかりしているわけにもいかないんですよ。毎日やるべきことをこなし、自己研鑽を積み、その上でゲームをしているわけだから、ねえ……。
だからまあ、はじめからわかっていたことなんだけど、開発が用意してくれたものを全部食うぞ! っていうゲームではないんだよなこれは。全然取りこぼしまくる。
一粒でも残したらアウトの大食いチャレンジをやっているような気分だったんだけど、そうじゃなくて、ただただ巨大なチャーハンを自分のペースで味わうべき。そんなことを考えながら、リヴィントンで発生したサイドクエストをとりあえず無視して先に進もうとしたら検問所で捕まって投獄された。
本当はそんなことしたくなかったが看守たちを皆殺しにして脱獄すると、ゴータシュのバルダーズゲート大公への就任式に招待された。表では地位の高いタイプの悪人らしい(ゴータシュ、オーリン、ケセリック(死亡)は「死せる三者」復活のために暗躍する敵)。
罠かもしれないが、ゴータシュが待つ砦へ向かう。

4/12

ゴータシュと同盟を結び、オーリンを倒すことになった。やつらの間でも目的の違いから揉めていたらしい。
当面の目標としてはこうなる。

  • 決戦に向けて仲間を集める(これは任意っぽい)
  • ゴータシュとオーリンがそれぞれ持つネザーストーンを手に入れる

ネザーストーンは、エルダーブレイン(マインドフレイヤーの大元)を支配するためのものという認識で合っているはず。「皇帝」と呼ばれる元人間のマインドフレイヤーの指示を受けてそれを集めている。
ちなみに主人公たちが幼生に対抗できているのは、同じく支配を逃れている皇帝のおかげらしい。俺はまだ皇帝を信じきれていないが、ためしに一度皇帝に刃を向けてみたところ、主人公(貫の者)がぬらぬらのマインドフレイヤーと化してバッドエンドを迎えてしまった。

リヴィントンから砦を通って北に進むと、いよいよバルダーズゲート下層に到着した。タイトル回収だ、ちょっとした感動がある。予想していたとおりとんでもない広さとNPCの数だが、覚悟を決めていたこともあり、気絶には至らなかった。
いやしかしバルダーズゲート下層?
下層、か……嫌な予感がするな。

4/13

報酬がよいというのもあり、サブクエストを片付けていくのが楽しくてやめられない。まさかこんな気持ちになれるなんて……。

BG3——いま、灼熱の時。

貫の者(Lv.10 ファイター)
カーラック(Lv.7 モンク, Lv.3 ローグ)
ウィル(Lv.7 ソーサラー, Lv.3 ウィザード
シャドウハート(Lv.10 クレリック

4/16

俺はBG3に魅入られた猿になっていた。

餌のように次々提供されるクエストをこなしているうち、気づけば最後のネザーストーンを持つオーリンを倒していた。
エストとクエストが繋がっているというか、メインクエストとサブクエストの境界があいまいなこの感じはすごく良かった。お見事というほかない。

ちなみにオーリンよりも、サブクエストで戦ったラファエルの方が圧倒的に強く、仰々しい専用BGM(ラファエルが歌っている)も相まってこれはクリア後推奨の隠しボスなのか? と思ったほどだが、意外にもなんとかなった。意外にもなんとかなることが多いのもこのゲームの良いところだ。

ゴータシュが持つネザーストーンと、我々が持つケセリックとオーリンのネザーストーンが揃ったので、いよいよエルダーブレインのもとに向かうことになった(隙を見てゴータシュのネザーストーンも強奪(ゴーダツ)しなければいけないのだろうか)。

バルダーズゲート地下から変遷の泉に向かおうとしたところ、これ以降引き返すことはできないとのダイアログ。終わりが近い。
数か月間の旅の思い出が頭をかけ巡り……いや、日記を書きはじめる前のことはあまり思い出せないが……こみ上げてきた感情の正体を考えながら俺はゲームを終了した。

貫の者(Lv.12 ファイター)
カーラック(Lv.8 モンク, Lv.4 ローグ)
ウィル(Lv.10 ソーサラー, Lv.2 ウォーロック
シャドウハート(Lv.12 クレリック

4/17

変遷の泉を進んでゴータシュと合流、ついにエルダーブレインと対峙した。
三つのネザーストーンを使ってエルダーブレインを支配しようとしたところ、逆にエルダーブレインはネザーブレインへと進化してしまった。ポケモンか?
そしてネザーブレインに「DIE」と命令されたゴータシュはそのままぽっくりと逝ってしまった。我々はこの巨大脳みその手のひらの上で、ネザーストーンを集めさせられていたようだ……。

間一髪のところ、皇帝の力でアストラル界(金剛神界のようなものだ)に逃げ込んだ。これまで一切触れていなかったが、ここにはギスヤンキのオルフェウス(本当に俺の記憶にない人物だ)が封印されており、こいつの力を使えばネザーブレインに対抗できるようだ。ただし力はマインドフレイヤーにしか扱えないとのことで、選択肢としては次のようになる。

どうしたものか悩んでいたら、カーラックが「どうせ自分はもうすぐ死ぬから」と自らマインドフレイヤー化に志願してくれたので、あざますと言ってマインドフレイヤーになってもらった。結果として尽きかけていた命も回復したとのことでWin-Winだ。
姿かたちが変わっても仲間であることに変わりない、というような会話が交わされたが、とはいえ急にオルフェウスの脳にしゃぶりつくカーラックには引いてしまった。きめー。

ネザーブレインはバルダーズゲート上空に浮かびあがり、市民たちを次々マインドフレイヤーに変えはじめた。我々もバルダーズゲート上層へ。そこには、我々が過去に助けたり関わりをもったキャラクターたちが集っていた。王道だが熱い展開だ。以降、彼らを「味方を呼ぶ」コマンドで呼び出せるらしい。

エイリン、ゼブロー、モル、ヴォーロ、ヴァレリア、ミゾーラ、エセルおばさん……エセルおばさん? 行くぞ!

4/18

敵軍と交戦しながらバルダーズゲート上層を登り、ネザーブレインの脳幹にたどり着いた。マインドフレイヤー化したカーラックは「カーサスの強制」という儀式を行い、ネザーブレインの精神内に侵入した。

ここからはネザーブレインの外で敵をしのぎつつ、内側からその精神を削りきらなければならない。敵の一体一体が強いうえに、画面上には敵増援までのターン数が表示されるのでいやでも焦ってしまう。こちらも援軍を呼んで対抗しろということだろう。

ここが正念場と気合いを入れたものの、カーラックの様子がおかしい。
なんか強すぎる。マインドフレイヤー化してもステータスには影響していないはずだが……。
「モンク+ローグ」ビルドによる連続攻撃で、敵増援が到着する前に(そして味方援軍を呼ぶまでもなく)、ひとりでネザーブレインの精神を殴り殺してしまった!

ここで最後の選択肢。
ネザーブレインに、自身と幼生をすべて破壊するように命令するか。
カーラックを裏切って、俺(貫の者)がブレインを支配してアブソリュートとなるか。

後者を選びたい気持ちもけっこうあったが、さすがにそれって逆張りすぎない? ただでさえ重要なNPCが退場してしまったりしているのに、最後にそんな選択をしたら、それって俺がそういうやつってことになってしまわないか?

誰と生き、誰と刃を交えるか、だ。

カーラックの力によって、ネザーブレインは嘘みたいにあっけなく海に落下し、消滅した。地上のマインドフレイヤーたちは力を失い、我々の頭からは幼生が取り除かれたようだ。
完全に主人公の座をカーラックに奪われた俺(貫の者)は複雑な感情を抱えたまま、物語のエンディングへ——

4/19

ネザーブレインとの決戦から半年後、再び旅の仲間たちと集まって祝勝パーティーをすることになった。このプレイ日記では個々のキャラクターについてほとんど深堀りをしてこなかったので、正直、このエンディングについてあまり触れるところはない。

唯一ここで書くべきはマインドフレイヤーになったカーラックについてだが、いまは町の医者とコネクションを持ち、重病患者の脳みそを回してもらっているらしい。
こいつ、このまま放っておいて大丈夫だろうか。
なにか起こってからでは遅いので背後からありったけ斬りつけたところ、他の仲間たちに咎められ、俺(貫の者)は次元の狭間に吸い込まれて消えてしまった。

——さすがにやり直して、平和的にスタッフロールまでたどり着いた。
バルダーズゲート3、完。

序盤なにもかもがわからなく、とにかく一回一回の戦闘が苦痛だったが、いまとなってはもっと色々なビルドを試したいし、違う選択をした世界を見たいと思ってしまっている。今回は直接的な攻撃をするビルドが多かったけど、バードとかドルイドあたり、できることが多くて面白そうだ。
とはいえ、一周目のプレイ時間が80時間。さすがにこのボリュームで二周目をやるのはちょっとな……。いやいや、ないない。やりません。
ないよな……?

二周目用のキャラメイクを終えた俺は、しかしまだしばらくはクリアの余韻に浸っていたくてゲームを終了した。

 

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2023年に遊んだゲーム一覧・感想

2023年に遊んだ(※発売ではない)ゲームの一覧。プレイ順。

ある程度の時間遊んだものに絞っていますが、全部をクリアしているわけではないです。
感想はあったりなかったりですが「感想なし=つまらなかった」というわけでもありません。

タイトル | ハード | 開発元 or 発売元

以上です。

こういう記録を公開するたびに「いい歳してゲームしかしてないのか」と思われないか不安になりますが、大丈夫です。
毎日やるべきことをこなし、自己研鑽を積み、そのうえでゲームをしています。
しずかに滾る向上心、そしてことばやつながりに対するいつくしみを常に胸に秘め日々を過ごしています。だから大丈夫です。

2022年に遊んだゲーム一覧・感想

昨年まで「貫通賞」と銘打ってゲームオブザイヤーを発表していましたが、2022年分については内容的に大手メディアと大差なく、俺がやる意味がなさそうなので実施しません。

2022年に遊んだゲーム(※発売ではない)自体はまとめてあるので、以下に記載します。感想はあったりなかったりですが「感想なし=つまらない」ということでもないです。

タイトル | ハード | 開発元 or 発売元

  • Loop Hero | PC | Four Quarters
  • 大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL | Switch | 任天堂
    • ノー金玉VIP GG
  • Vampire Survivors | PC | poncle
  • ELDEN RING | PC | フロム・ソフトウェア
    • 圧倒的に面白いけど思った以上にダークソウル4だった。
  • ワンダーランズ ~タイニー・ティナと魔法の世界 | PC | Gearbox Software
    • ボダランシリーズ最高傑作の感じがありつつもDLCは未着手。
  • 星のカービィ ディスカバリー | Switch | 任天堂
  • ファイアーエムブレム 風花雪月 | Switch | インテリジェントシステムズ
    • 4周目、なしルナでクリア。
  • Core Keeper | PC | Pugstorm
  • Slay the Spire | iOS | Mega Crit Games

    100nenmae.hateblo.jp

  • DRAINUS | PC | Team Ladybug
  • 百英雄伝 Rising | Switch | 505 Games
    • 胸を張って面白くないと言えるゲームって久々かも。
  • Nevergrind Online | PC | Neverworks Games
    • ダンジョンRPGをオンラインでできるっていう体験が新しい、けど結局ダンジョンってひとりでじっくり潜りたいんだよな。
  • Cloudpunk | Switch | ION LANDS
  • ゼノブレイド3 | Switch | モノリスソフト
    • 超つまらん時間が続いたあとで急に最高に面白くなったりするDV夫のようなゲーム。
  • 月姫 -A piece of blue glass moon- | Switch | TYPE-MOON
    • ———、————————————
  • V Rising | PC | Stunlock Studios
    • この手のゲームの中でひとつ抜けてるような印象。
  • VRChat | PC | VRChat

100nenmae.hateblo.jp

この記事を見ると俺はゲームしかしてないんじゃないかと思われるかもしれませんが、大丈夫です。毎日やるべきことをこなし、自己研鑽を積み、そのうえでゲームをしています。なので大丈夫です。

ローグライクで遊びましょう・2022冬「Peglin」「Backpack Hero」「Alina of the Arena」

本記事は文芸同人・ねじれ双角錐群によるアドベントカレンダー企画に参加しています。

貫です。ゲームの話をします!
いつもより元気な感じで記事を書いていきます!

今回は「ローグライク」(ローグライト)と呼ばれるゲームの魅力をみなさんに伝え、いくつかの作品を紹介できればと思います!

そもそもローグライクって?

……? 風がやみ、瘴気が漂ってきました。いきなり怖い話です。なぜなら、人によって解釈が微妙に異なり、おそらく明確な定義がないからです。
場合によっては分断を生んだり、謎めいたおじさんに火を放たれたりすることもありますから、政治や宗教の話と同様、ある程度センシティブなものとして扱った方がいいですね(ところで近年はハクスラとトレハンを混同してるヤツが多いよなあ!?)。

しかし解釈がいろいろあるとはいえ、そのコアとなる要素は共通しているはず。

  • リプレイ性が高いこと(マップやアイテムのランダム生成)
  • パーマデス(ゲームオーバー時に進行をすべて失う)であり、プレイヤー自身の成長を重視していること

「パーマ(ネント)デス」というワードは使いこなせるとなんだか通な感じがしてカッコいいですから覚えておきたいですね。
さて発祥の話までさかのぼるとまたややこしいので省くとして、大まかには上記の要素を満たすものをローグライク(また、要素の一部を持つものをローグライト)と呼んでかまわないでしょう。

ひと昔前であればこと「風来のシレン」をはじめとする、いわゆる不思議のダンジョンを指す言葉だったようにも思えますが、感覚としてここ5年くらいの間でインディーズから様々なゲームが発売され、その解釈が一気に拡がったように感じます。リプレイ性を高めるルール・システムさえ整っていればそこまでの物量を必要とせず、小規模の開発でも比較的つくりやすいというのも関係するでしょうか。

2017年発売の「Slay the Spire」はデッキ構築型ローグライクのはしりとなって多くのフォロワー作品を生み続けていますし、2020年発売の見下ろし型アクションローグライク「Hades」ではこれまで(ローグライクと相性が悪いから?)あまりされてこなかった重厚なストーリーテリングネビュラ賞を受賞。直近では「アークナイツ」や「ニューラルクラウド」といった人気ソーシャルゲームにおいてもローグライク要素が取り入れられるなど、ジャンルとしての勢いがとどまるところを知らない(——あるいは俺がそう思い込んでいる)状態です。

もはや追いきれないほどに日々新作がリリースされていますが、今回はその中でも特に最近話題に挙がることの多い3作を紹介します!

 

「Peglin」

store.steampowered.com

今年4月にリリースされた「Peglin」(ペグリン)ローグライク・パチンコゲーム。
……ここはけっこう「はい?」と思ってほしいポイントです。そうです、ローグライク・パチンコゲームです。
ちなみにペグリンというのはプレイヤーキャラクターの名前ですが、おそらくパチンコのペグ(釘)とゴブリンをかけたものでしょう。

スクリーンショットのとおり、プレイヤーはパチンコの玉となる「オーブ」を発射します。オーブごとに攻撃力が定められており、攻撃力×盤面のペグにヒットした回数でダメージが計算されます(ダガーは通常攻撃力は1しかありませんが、クリティカル判定となる!マークに当てたときに攻撃力が跳ね上がる、といった具合)。このオーブの手持ちがいわゆる「デッキ」にあたるものであり、オーブを増やしたり、強化したり、あるいは廃棄したりして理想のデッキをつくっていくわけですね。

オーブの効果はさまざま

俺が使っていて面白かったのはマトリォーブカ(マトリョーシカのオーブ)で、ペグにぶつかることで玉が分裂するというもの。

「落下位置にランダムで倍率が付与されるレリック」と組み合わせることで、まさしくパチンコのようにある種のトランス状態に突入、ただただ気持ちよくなる成功体験を享受しました。

そのほか目を引いたのがマップ。
マップ画面自体は昨今のローグライクでおなじみの選択式のものですが、どちらに進むのかはなんとパチンコで決めることになります。盤面の状態にもよりますが、ペグが多くのこっていると玉が予想外の跳ね方をして、行きたいのとは反対の方向に進んでしまうことも……。

真ん中に落ちるとダメージを受ける

このように「オーブの発射方向を定めてクリックするだけ」で楽しめるPeglinですが、お察しのとおり(お察しですよね?)、良くも悪くも「運ゲー」になりやすいという特徴があります。だって……だって、これはパチンコなのだから……。
「"1"のダメージを求めてあらゆる可能性をシミュレーションしたい」というような戦略家タイプの人にはもしかしたら物足りなさがあるかもしれません。ただ、そういう一手のミスが死に直結するゲームは俺も好きですが、そればっかりだと疲れてしまうんですよね。そんなとき、この「Peglin」があなたの脳にやさしく染みわたるはずです。

 

Backpack Hero」

store.steampowered.com

次に紹介するのはBackpack Hero」(バックパックヒーロー)バックパックの中のアイテムを管理して進むローグライクです。

やった! キャッチーだ!
このかわいいビジュアルと荷物整理というシステム、今回紹介する3作のなかでは最もつかみが強いのではないでしょうか。つかんでます……かなり強くつかんでいるはずです。
しかし、これがなかなかどうして。実際のところ、他のローグライクゲームで培ったセオリーが通用しづらく、理解にだいぶ時間を要するゲームとなっています(俺もまだよくわかっていない)。

戦闘自体はシンプルです。スクリーンショットの例で言えば、木製の剣をクリックすれば1コスト使用して7ダメージを与えることができます。盾なら防御。ここはわかりやすいですね。で、戦闘に勝利するとアイテムを拾えます。当然、全部はバッグに入りません。レベルアップで大きくなっていくバッグ容量と相談しながら、アイテムを入れたり出したり向きを変えたり、試行錯誤して詰め込んでいくことになるわけです。このアイテム整理がおそらく本作のトロの部分でしょう。

これがまたむずかしい!
たとえば兜は一番上に置かないと効果がなかったり、重いアイテムは最下段にしか置けなかったり。あるいは隣に並べて配置しないと効果を発揮しなかったり、逆に離さないとダメだったり。俺自身のガサツな性格もあり(入ればなんでもいいだろうが!)、戦闘のたびにバッグ内を整理する作業がすこし億劫に感じられることも。
でもさ……いるよな、こういうのが大好きなヤツって。……アンタはどう?

呪文をかけられると、ダメージを受けるか呪文をバッグに納めるか選ぶことに。なぜ?

そのほか、キャラクターによってプレイスタイルがガラっと変わりそうなのは好印象。
魔法を主体として戦うカエルだったり、バッグの中でアイテムを回路図のように組んで戦うロボットもいます。どいつもかわいい。

Backpack Hero」はまだ製品版ではなく、アーリーアクセスの状態。翻訳にやや怪しい箇所がありますが、今後改善されていくでしょう。このゲームならではのセオリーを探りつつ、じっくりと遊ぶのが吉と見ました。

 

「Alina of the Arena」

store.steampowered.com

最後に紹介するのは、10月にリリースされたばかりで俺のイチオシである「Alina of the Arena」(アリーナオブジアリーナ)で、「Slay the SpireとInto the Breachの要素を組み合わせたローグライクデッキ構築戦術ゲーム」であると公式が謳っています。
なにがなにやらかもしれませんが、つまりはよくあるデッキ構築だけでなく、マス目移動によるシミュレーション要素が取り入れられているということ。そういうとなんだかむずかしそうですが、意外にもすんなり理解してのめり込むことができました。

闘技場が舞台。わかりにくいが、周りの黒い影は観客たち

毎ターンカードが配られ、限られたコストのなかで行動を選択していくのはもはやおなじみ。それに加えて本作ならではのシミュレーション要素が面白さに深みを出しています。

ポイントとなるのはやはり移動(イニシアチブ)カード。これを使って、画面上に見えている敵の攻撃範囲から逃れたり、逆に近づいたりしていくわけですが、移動カードを使えるのは各ターンの一番最初のみ。ジャンプ斬りやタックルのように移動をともなう攻撃カードもありますがなかなか引けないので、逃げるか、攻め込むか……押し引きの判断とポジショニングが超重要になります。

突進してくる敵同士をぶつけたり

装備のシステムにも触れておきます。
赤(左手)、青(右手)がそれぞれカードの色と対応しています。たとえば右手に攻撃力+2の剣を装備しているとき、同じストライクカードでも、青いストライクカードであれば4+2ダメージ、赤いストライクカードだと武器攻撃力が乗らず4ダメージになるわけです。
また、武器によっては強力な戦技が使えることも。左右別々の武器を持ったり、両手持ちの武器を使ったり、堅実にいくなら片方は盾にしたり……組み合わせによってはいろいろ悪さもできるのかも。ここの取捨選択はプレイヤーの性格が出そうですね。

両手武器は……いいぞ

闘技場という設定の活かし方もすごく上手い。
なんといっても観客が見たいのは血しぶきですから、アグレッシブに攻め立てると喜んでくれます。

テンションが上がった観客は武器やお金、回復ポーションを投げ入れてくれることも。
この手のゲームって、慣れてくると守りを固めながらちまちまやりがちなんですが、そこでこの「攻めると有利になる」ゲームデザイン……良すぎる。
ガンガン攻めて闘技場を血の海にしてやりましょう。

キャラクターごとのプレイスタイルに差異がすくない点だけが残念ですが、全体的に完成度は高く、このゲームはこれからもっと人気が出てくるのではと睨んでいます。その際にはでかい顔をする予定です。

 

おわりに

今回紹介した3作はいずれも2,000円以下で買うことができ、値段以上に楽しめること間違いありません。楽しめなかったら……まあそういうこともあるわな、すみません。
現状ではSteam(PC)のみでの販売となりますが、ローグライクと携帯機の相性の良さを考えると、今後Switchなどに移植されることも十分にあり得るでしょう。

気軽に遊べて、何度も楽しめて、気が付けば時間が過ぎ去っている……そんなローグライクの沼にあなたもハマってみてはいかがでしょうか。

<おしまい>

 

 

「Peglin」「Backpack Hero」「Alina of the Arena」のバンドルセット。

store.steampowered.com

そのほかおすすめローグライク情報があればぜひお知らせください。

【小説感想】『まったくドルフィンキックしたもの』※サークル名不詳

文学フリマ東京35(2022/11/20)にて入手した本の感想を書きます。
普段あまりこういった感想を書かないためいつまで続くかわかりませんが、どんなに短い感想でもできるだけ書き手に届いた方が良い循環を生むと思うので。
「あいつあの本を買ってたのに感想書いてない」ということも起き得ますが、そこはご容赦ください。

『まったくドルフィンキックしたもの』サークル名不詳

文学フリマWebカタログによれば「目元付近」というのがサークル名のようですが、ほかにどこで名乗っているわけでもないので不詳としています

 
Virus菌「落ちる独身」

無機質で曖昧、意味があるようでなさそうな文章が続いて不安になっているところ、ラストシーンでしっかりピントが合う(が、しかし……)という感覚が良かった。結局全体がいまいち掴めていないけど、たぶんそれでいいんだと思う。最後の「うぬぼれた~」の表現がキマってました。

JET「アルトル・トーカンヤ」

急にジュブナイル小説っぽいのが来た(かぐや姫だ)ので、まず前の作品からの振れ幅という点で良かった。島・閉塞感・転校生の女の子、何も起きないはずがなく……。
小説のお作法的なところが若干気になってしまったけど、話自体は非常にきれいにまとまっていて読後感も良い。月の人たちへの申し立てのシーンがうるさいしうさん臭くて楽しかった。エイリアンは1が好きです。

城戸「愛している、ずっと、心から」

「PENIS/PENIS」て。
しかし文章のリズム感がとても良いので読んでいて気持ちがいいし、オカルト(サスペンス)とおふざけのバランス感も好みです。偏愛の話ですね。偏愛はね、いいですよね……。最後に残された佐川からのメッセージにもグッときました(あの内容なのに?)。

sudo「ひたむきな回帰」

こっちもペニスペニスうるせー!
基本ず~っとふざけたことが書いてあるんだけど、文章力が抜けて高く、教養を感じさせさえするのがニクい。「侍が血判状を一人で勝手に全員分書いているような」といった独特な表現も面白かった。後半のSF展開も、あるあるをペニスでずらしているのがお見事。石瀬さんみたいな女性は、好きですよね……。

その他

風見2さんによる表紙・裏表紙がたいへんかわいく、手に持ってうれしくなるような本。普段おそらくライター?とか小説ではないところをメインとして活動している方たちで(違ったらすみません)、小説の文章作法がどうとかはあるんですが、まあそんなことはどうでもいいっちゃどうでもよくて、どの作品もシンプルに起こっている出来事が面白くてパワーがあるのが見事でした。これSF島で出してもよかったのでは?
次作も楽しみにしています、ありがとうございました。

【Slay the Spire】A20H(アセンション20心臓)攻略tips

デッキ構築型ローグライク「Slay the Spire」(スレイザスパイア)の最高難易度であるA20H(アセンション/登塔レベル20心臓)を全キャラでクリアしました。
クリアにあたって採用した戦術やカードの取捨選択、意識したことを記録しておきます。

前提
・「1回クリアできればいい」という考えでプレイしたので「クリア率を安定させる」目的には向かない内容になります。
・主にiOS版でプレイしましたが、記事中ではPC版とその他バージョンの翻訳が混在している場合があります。

全キャラクター共通

  • ネオーのボーナス
    • 「最初の3回の戦闘で、敵のHPを1にする」固定。
      • 本当なら「1枚変化」や「ランダムレリック1個」が望ましいけど、何度も挑戦するなら序盤ラクをしたくなるよね……。
    • イベントやショップを踏みつつ、3回目の戦闘までにエリートを倒したい。強化エリートを踏めるとかなりおいしい。
  • ショップ
    • ストライクを優先的に削除。邪魔なので。
    • ただしお金がないときにショップを踏み、キーになるカードやレリックが置かれていると激寒なので注意。
      • レリックでいうと特に丸薬や医療キットあたり。
  • ボスレリック
    • まずエナジーを4にしたい。5はあればうれしいけど、別になくてもいい。
      • 許容できるデメリットはキャラやプレイスタイルによって違ってくるが、自分の場合はベルベットチョーカー、次点でコーヒードリッパーか賢者の石を選ぶことが多かった。どうしてもというときはししおどしで。

アイアンクラッド

  • 概評
    • やや簡単。
    • 初期カードがほとんどゴミなので早めに火力の確保が必要。
    • 攻撃面はいろんなパターンがある(=どうとでもなる)が、防御面についてはセカンドウィンドかやせ我慢のどちらか、あるいは両方がないとジリ貧になる。
      • 堕落シナジーが有名だが自分にはむずかしかった。
  • クリア時の戦略
    • 状態異常軸。状態異常カードを作って、引いて、廃棄しているうちに敵が死ぬ。
      • ドロー(安定性)、攻撃、防御すべてにシナジーがあり隙が無いように思える。
      • キーカードがやや多いのと、準備に時間がかかるのが難点か。

youtu.be

  • 強かったカード
    • アッパーカット
      • アップグレード後は2コストで13点+脱力2+弱体2。強い!
      • どんなデッキに入れても腐らないのでとりあえずで取ってよさそう。
    • やせ我慢
      • 1コスト20ブロック。負傷2枚が山札ではなく手札にできるのもえらいポイントで、廃棄手段があれば実質デメリットなしになるどころか、状態異常軸ではシナジーがビンビンになる。
      • でもクリアしたときは引けてないな……。
    • バトルトランス or 供物
      • ドロー手段。複数枚取ってもいい。
      • バトルトランスは使う順番に注意、供物はなんとなくで使うと地味にHPが削られていくので注意。
    • 進化
      • 取れ!

サイレント

  • 概評
    • 一番むずかしい。
    • 大きく分けて毒軸かナイフ軸を選ぶことになる。毒はまとまったダメージを出せるようになるまでに時間がかかるので、ナイフでいくことが多かった。
      • ナイフ軸(=手数が多い)だと3層ボスがタイムイーターだったときにキツくなるが、まあ意外となんとかなる。
    • とにかく防御手段を確保するのに苦労する。攻防一体の外套や、アタック3回使用ごとに敏捷を積めるクナイのレリックがあると一気に戦いやすくなる。
      • クナイがなかなか引けないときはフットワークで。
  • クリア時の戦略
    • ということでナイフ+クナイに、1層ボスレリックのアストロラーベでたまたま変化した猛毒仕込みを添えたかたち。
      • 防御は外套頼り。ボス戦ではいい感じのタイミングで幽体化。事故防止のために用意周到を入れたが結局ほとんど使わなかった。
      • レリックの引きがだいぶ良いとはいえ、よくこれで勝てたな。

www.youtube.com ※動画は無音

  • 強かったカード
    • 剣の舞
      • 1コストで12点攻撃。2層の鳥どもにも相性〇。
      • タイムイーターには注意。
    • 五月雨ダガー or ダイ、ダイ、ダイ!(or フルアタック)
      • 全体攻撃手段として1枚は持っておくと道中安定度が増す。
    • 幽体化
      • 最優先でアップグレードしたい(先述のクリア時はなぜかしていない)。
      • 敏捷性が減っていくので、数ターン内で確実に敵を倒しきれる算段がついたときだけ使うこと。
      • これを用意周到で保留しておくのが強いんだと思う。

ディフェクト

  • 概評
    • むずかしい。
    • どのカードを取ればいいのかいまいちよくわからないので、取捨選択という意味ではサイレントよりむずかしかった。
      • 集中力をいかに高めるか、を軸に考えればいいんだと思う。そりゃそうか。
    • 防御の面ではけっこう優秀なカードが揃っている印象。
  • クリア時の戦略
    • 軸という軸もないが、偏向認識で集中力を稼ぎ、丸薬でデバフを消す。ダメ押しでコンデンサデフラグを積めるとなお良し。
    • 充電などで耐えることが多くなる性質上、アイスクリームの恩恵を一番受けやすいのはディフェクトなのでは。
    • 終盤にルーニックコンデンサを引けたのも大きい。ショップで見かけたら多少無理をしてでも買いたいところ。


※クリア時の動画が残っていませんでした

  • 強かったカード
    • 電気力学
      • ライトニングが全体攻撃に。
      • これがないと集団戦(特にあのむかつく鳥だよ)でなすすべなくやられることが多い。
    • 偏向認識
      • 使いどころを間違えなければ強い系筆頭。
    • 氷河
      • 2コスト10ブロック+2フロスト生成という驚きの安心感。
      • オーブスロットを埋める/押し出すのにも便利。

ウォッチャー

  • 概評
    • かなり簡単。
    • とりあえず圧縮しながら試行回数を重ねましょう。
  • クリア時の戦略
    • 圧縮しましょう。


※クリア時の動画が残っていませんでした

  • 強かったカード(上の画像以外に取るなら)
    • 精神要塞
      • スタンス移行ごとにブロックをもらえるので安定度が増す。
    • ラグナロク
      • めちゃくちゃしてやりたい気分のときに。

以上。

スレイザスパイアをクリアすることで睡眠時間の確保が容易になり、結果として生活全体の質が向上しました。
この記事がすこしでも誰かの助けになることを願っています。