バルダーズ・ゲート3 プレイ日記【完】

ネタバレ配慮は特にしないので未プレイの方は注意してください。

前置き

バルダーズ・ゲート3(以降、BG3)のプレイ日記を書く。それも2章の途中から。

なぜいまさらというと、ずっと続きを遊びたい気持ちはあったものの、ストリートファイター6やリーグオブレジェンドに熱狂するあまりBG3を数ヶ月にわたって放置してしまっており(そして同様の状況は今後も発生するだろうから)、プレイがとぎれとぎれになってもいいようにいまからでも状況を記録しておきたいと考えたからだ。
それに「プレイ日記を書くため」という動機がないとおそらく積んだままとなり、その罪悪感がうすれたころにひっそりとアンインストールすることになる(でもプレイ日記を書くためにプレイするというのは、ちょっとおかしな話だ)。

とはいえ俺はBG3をつまらないと思っているわけではなく、膨大なテキスト・選択肢/作り込まれた世界観/歯ごたえのある戦闘/幅広いキャラクタービルド、そのどれもが魅力的だ。めまいがするほどの物量に畏怖の念さえある。
同時に、それらがだいぶ面倒くさいとも思っている。面倒くさいから、毎日の仕事終わりに起動する気にはなれないし、普段よく遊ぶ対人ゲームの息抜きとして起動する気にもなれない。このゲームは、対人ゲームで負けが込んで顔真っ赤の状態で遊べるようには作られていない。
あと、こういった「作り込みの裏返し」たる面倒くささとは別で、UI・インベントリ周りなんかはもうふつうに不便だ。

とにかく物量に圧倒されて疲れてしまうゲームではあるが、しっかり味がするのはわかっているので、すこしずつ進めていく。

ここまでのお話

マインドフレイヤー(タコ人間)に拉致され、頭に幼生を埋め込まれてしまった!
なんとか逃げ出したものの、このままでは自分もマインドフレイヤーになってしまう。一緒にさらわれていたやつらとパーティーを組み、なんとか助かる方法を探して旅をすることに。

パーティーメンバー

  • シャドウハート:思想強めのハーフエルフ女性。
  • カーラック:ティーフリング(悪魔)の女性。
  • ウィル:人間だったのに悪魔にされてしまったかわいそうな男。
  • アスタリオン:ヴァンパイア。パーティーからあぶれ、野営地を守っている。
  • ゲイル:しつこい乞食行為を無視していたら出て行ってしまった。
  • レイゼル:高圧的な態度が気に食わないので揉め事の際に放っておいたら死亡。
3/24

2か月ぶりくらいに起動。
暗すぎる地下のような場所からはじまる。影に呪われた地、というらしい。昨今のゲームはじめじめしすぎている。思えばこれもこのゲームを積んでいた要因のひとつだ。

地下には《最後の光》亭という安全地帯のような場所があり、そこに集っていたNPCたちが全滅してしまったことを思い出した。全滅したというか、本当になぜか全員ゾンビ化して襲いかかってきたので、やらざるを得なかった。

ムーンライズタワーという場所を目指す。
道中、かなり情緒が不安定な蜘蛛男(ボスか?)が現れて戦闘になった。蜘蛛男に対する攻撃の命中率がどれも30%とか15%とかで、その数字にげんなりしてゲームを終了した。

貫の者(Lv.6 ファイター)
カーラック(Lv.5 バーバリアン, Lv.1 ローグ)
ウィル(Lv.6 ソーサラー
シャドウハート(Lv.6 クレリック

3/25

カーニスという蜘蛛男を倒した。女王がどうのと言っていたがバックグラウンドは結局よくわからない。
命中率30%でも意外と攻撃は当たる。シミュレーションやタクティカルRPGではあるあるのたとえだが、例に漏れず、パワプロくんのグキッが頭をよぎった。

料金所という場所を通ろうとすると、スモウみたいな気味の悪いやつが金を出せと迫ってくる。お前は昇進したから別の料金所へ行け、とホラを吹くと、そいつは「金……金……」と言いながら絶命した。は? と思って直前のセーブデータをロードしてもう一度試したが、やはりよく意味がわからないままそいつは死んだ。

ムーンライズタワーに着いたので今日はここまで。

3/26

そういえばと思って、頭の中に寄生虫を四匹入れてスキルを習得した。仲間には引かれてしまったようだ。これで攻略が楽になればいいが……。

頭に埋め込まれた寄生虫の謎を探るために(いまさっき自分で入れたのに!)、教団の信者を装って敵の本陣であるムーンライズタワーに潜入。教主であるケセリック・ソームは不死身だが、幹部ズレルの話を聞くには、その不死身に関わる遺物が霊廟にあるっぽい。正面から戦っても勝てそうにないのでまずは霊廟へ。

前回の料金所で変死したあいつの名前はゲリンゴテ・ソームなので、教主と関係があったらしい。ゲリンゴテ・ソーム。これまで色々な創作に触れてきたが、ここまで「ない名前」もめずらしい。「ゲリンゴテ」の響きはいがいがとしていかにも粗暴な印象を受けるが、「・ソーム」が付くことでなにか名のある血筋であろうことが想像できる。俺はこのゲームにおいて、ゲリンゴテ・ソームの一件以上に面白いことはもう起こらないのではないかと、すこしの不安を抱えている。

霊廟に着くとケセリックの部下がおり、好戦的な態度をとってきた。ズレルは、遺物さえ持ってくればこの部下はどうでもいいという旨の発言をしていたので、とりあえず倒した。しかし遺物を手にするにはシャーの試練をクリアしないといけないらしい。

ストーリーが複数方向に並走し、その先でまた分岐したりするさまが恐ろしくなってゲームを終了した。

3/27

かなりかったるいシャーの試練をクリアして最奥部に進むと、ナイトソングという女が捕らえられていた。シャドウハートはこの女を殺す命をシャーから与えられていたが、すったもんだでそれに背くことになり、シャーのもとから追放されてしまった。信仰対象から見放されてしまったが、ただ、いまは俺(貫の者)と共にいることが喜びらしい。

解放されたナイトソングはムーンライズタワーへ飛び立っていった。自分たちも戻ってみると、ナイトソングによって塔内の敵が惨殺されており、その残党と敵対することになってしまった。余計なことをしてくれた。

そういえばもともと、ケセリック・ソームの不死身の秘密に関わる遺物を探しに霊廟に行ったはずなんだけど、特に遺物は持ち帰ってきていない。俺は不死身に勝てるのだろうか?
探索したり、ビルドを考えたり、楽しくてやめどきがわからなくなることもあるが、大きめの戦闘が近づくと「戦いたくない」という気持ちの方が強くなってくる。不死身を相手にして楽に勝てるわけがない。恐ろしくなって俺はゲームを終了した。

貫の者(Lv.7 ファイター)
カーラック(Lv.5 モンク, Lv.2 ローグ)
ウィル(Lv.7 ソーサラー
シャドウハート(Lv.7 クレリック

<追記>
遺物ってナイトソングのことか!

3/28

囚われた人々を救出するクエストを複数受けていたので、ケセリックに挑む前にまずは塔の牢獄へ。苦戦しながらも正面から看守たちを倒し、牢屋を開けて回る。
よくわからないのだが、牢屋には誰一人として囚われていなかった。は? と思ってクエストログを確認する。
「クエスト完了! ムーンライズタワーで囚人を見つけられなかった」
なんでなんだよ。俺はほぼほぼゲームを終了しかけたが、歯を食いしばって耐えた。

ムーンライズタワー頂上へ。エイリン(=解放されたナイトソングの名)が暴れ回り、ケセリックは狼狽えている。どうやら不死身の力が失われたようだ。

ケセリックを追い詰めると塔から巨大な触手が生えてきて、空を飛び回るエイリンをべちっとはたき落とし、そのままケセリックとエイリンはどこかへ消えてしまった。
触手で俺たちを攻撃するという選択肢はなかったらしく命拾いをした。俺自身、後になって「もっとこうしておけば」と後悔することばかりだ。ケセリックも同じなのかもしれない。

ともかく追いかけることに。

4/1

ケセリックを追ってマインドフレイヤーのコロニーへ。ブウの体内みたいだ。
マインドフレイヤーとは頭がタコのようになっている種族で、人間の脳を吸ったり、幼生を埋め込んでマインドフレイヤーに変化させたりする。

あまり深くストーリーを追ってなかった(というか忘れた)けど、なぜケセリックがマインドフレイヤーのコロニーへ? というのは整理しといた方がよさそう。

①マインドフレイヤー:バルダーズゲート(都市)を襲って逃げかえる途中に主人公たちをさらい、幼生を埋め込んだ(繁殖のため?)。

②アブソリュート教団:ケセリックが運営する教団で、トゥルーソウル(頭にマインドフレイヤーの幼生を宿している者)を崇めている。

③主人公たち:頭に埋め込まれたマインドフレイヤーの幼生をどうにかする方法を探しながらバルダーズゲートに向かう。アブソリュート教団であれば何か知っているのではとムーンライズタワーに潜入したが、なんやかんやで戦うことになった。幼生による支配に抗っているのでトゥルーソウルではない、はず。

簡略に書くとこんな感じの状況になっているはずで、①と②はつるんでいるんだろう。で、②になんか裏の目的があるんだろうけどそれはまだ明確になっていないように思う(この辺り、ゲーム内にばらまかれた大量のテキストを読み込めばわかるんだろうか。そんな体力は俺にはないが……)。

肉の壁を進んでいくと、ケセリックと、ファイナルファンタジー然とした男と、白目の女がいた。こいつらは教団の仲間のようだが、ケセリックがやたら煽られている。我々に追い詰められたこともあり、三人の中では立場が弱そうだ。

疲れていたので読み飛ばし気味になってしまったのだが、アブソリュート教団は「我らが主(=マークール?)」のために作った軍隊だ、というような話をしている。

やや気まずい気持ちで見ていると、三人は巨大な脳みそ:エルダーブレインを召喚した。そしてFF16と白目と脳みそは、この場をケセリックに丸投げし、バルダーズゲート侵攻のために去っていった。いよいよ決戦か?

日記を書くためにここで中断。

貫の者(Lv.8 ファイター)
カーラック(Lv.6 モンク, Lv.2 ローグ)
ウィル(Lv.8 ソーサラー
シャドウハート(Lv.8 クレリック

4/4
戦闘開始前にケセリックと会話。

こいつは娘のイソベルを生き返らせるためにマークールに仕え、教団を運営していたらしい。
イソベルって誰だよと思ったら、《最後の光》亭で敵にさらわれたアイツのことか。死人だったんだ、へえ。イソベルがさらわれたことで俺の《最後の光》亭が全滅してしまったことを思い出した。

ケセリックとゾンビイソベルを撃破。しかしケセリックは自らを生贄に骨の王マークールを召喚した。

マークールは人間の十倍ほどもあるいかつい骸骨で、前口上も相当にかっこいい。

我は虫に清められし髑髏の微笑。我は生者の後悔、死者の鳴動
我は霊廟の亡霊、墓と歳月の神、亡骸と黄昏の神
我はマークール、骨の王。

こんなにかっこいいのになぜか顔がポリンキーだ。
ポリンキーの骸骨と戦うのが嫌で、俺はゲームを終了した。

4/5

マークールを倒し、ケセリックは消滅した(勘違いしていたが俺が戦っていたのはマークールそのものではなく、その力を借りたケセリックだった)。

アブソリュート教団とはゴータシュ(FF16)、オーリン(白目)、ケセリック(ジジイ)によってつくられた隠れ蓑集団のようなもので、エルダーブレイン(=マインドフレイヤーの祖)を神格とするものの、実際には「死せる三者」である闇の王ベイン、殺戮の王ベハル、骨の王マークールを信奉しているようだ。
残るゴータシュとオーリンが、「死せる三者」復活のためにマインドフレイヤーを利用して力を集めている、ということでよろしいか?

ようやくじめしめした闇を抜けてバルダーズゲートへ向かう。画面が明るくなるだけでモチベーションも変わってくるものだ。しかし続く第3章は、1章と2章を合わせたボリュームよりもさらに大きいらしい。

楽しんでプレイできているのだから、ボリュームが大きいのはありがたいことだ。いや……でもちょっと、限度っていうか……いやいや、悪い意味じゃなくって。すごいよね、ボリューム……まいったね。

俺は、ドラゴンズドグマ2がやりたいんだ。

4/9

3章を開始してすぐ、リヴィントンというでかい町に着いた。会話できるNPCが多すぎて思わずゲームを終了しそうになったが、ここで折れたらもう二度と起動しない気がしたので、太ももにナイフを突き立てることでなんとか意識を保った。

鍛冶屋のおじさんに話しかけると、その正体は白目の女オーリンだった。なぜ? 俺は監視されているらしい。オーリンはどこかへ去っていった。
そのほかにもサイドクエストらしきものがいくつも発生した。こういうとき俺はなにから手を付ければいいのかわからなくなってしまう。……苦しくなってきた。

リヴィントンだけでこれだけイベントがあるのだから、バルダーズゲートに着いたらどうなってしまうのだろうか。バルダーズゲート……ゲームのタイトルになっているくらいだから、さぞ大きい都市なのだろう。

がんじがらめになっている未来が見えた。俺はたぶん、このゲームに向き合う姿勢を考え直さないといけない。

4/11

幼少期からドラクエやFFを遊び倒してきた俺からすると、町をくまなく探索してすべての住民に話しかけるというのは当然そうあるべき行動となっている。しかしこのゲームでそれをやるのは現実的ではなく、やるべきと思っていることができないからストレスに感じてしまう。
いや、もちろん時間さえあればすべてのNPCに5回ずつ話しかけてセリフの差分をチェックし、すべてのオブジェクトを破壊して回ったりもできるんだけど、俺だってゲームばっかりしているわけにもいかないんですよ。毎日やるべきことをこなし、自己研鑽を積み、その上でゲームをしているわけだから、ねえ……。
だからまあ、はじめからわかっていたことなんだけど、開発が用意してくれたものを全部食うぞ! っていうゲームではないんだよなこれは。全然取りこぼしまくる。
一粒でも残したらアウトの大食いチャレンジをやっているような気分だったんだけど、そうじゃなくて、ただただ巨大なチャーハンを自分のペースで味わうべき。そんなことを考えながら、リヴィントンで発生したサイドクエストをとりあえず無視して先に進もうとしたら検問所で捕まって投獄された。
本当はそんなことしたくなかったが看守たちを皆殺しにして脱獄すると、ゴータシュのバルダーズゲート大公への就任式に招待された。表では地位の高いタイプの悪人らしい(ゴータシュ、オーリン、ケセリック(死亡)は「死せる三者」復活のために暗躍する敵)。
罠かもしれないが、ゴータシュが待つ砦へ向かう。

4/12

ゴータシュと同盟を結び、オーリンを倒すことになった。やつらの間でも目的の違いから揉めていたらしい。
当面の目標としてはこうなる。

  • 決戦に向けて仲間を集める(これは任意っぽい)
  • ゴータシュとオーリンがそれぞれ持つネザーストーンを手に入れる

ネザーストーンは、エルダーブレイン(マインドフレイヤーの大元)を支配するためのものという認識で合っているはず。「皇帝」と呼ばれる元人間のマインドフレイヤーの指示を受けてそれを集めている。
ちなみに主人公たちが幼生に対抗できているのは、同じく支配を逃れている皇帝のおかげらしい。俺はまだ皇帝を信じきれていないが、ためしに一度皇帝に刃を向けてみたところ、主人公(貫の者)がぬらぬらのマインドフレイヤーと化してバッドエンドを迎えてしまった。

リヴィントンから砦を通って北に進むと、いよいよバルダーズゲート下層に到着した。タイトル回収だ、ちょっとした感動がある。予想していたとおりとんでもない広さとNPCの数だが、覚悟を決めていたこともあり、気絶には至らなかった。
いやしかしバルダーズゲート下層?
下層、か……嫌な予感がするな。

4/13

報酬がよいというのもあり、サブクエストを片付けていくのが楽しくてやめられない。まさかこんな気持ちになれるなんて……。

BG3——いま、灼熱の時。

貫の者(Lv.10 ファイター)
カーラック(Lv.7 モンク, Lv.3 ローグ)
ウィル(Lv.7 ソーサラー, Lv.3 ウィザード
シャドウハート(Lv.10 クレリック

4/16

俺はBG3に魅入られた猿になっていた。

餌のように次々提供されるクエストをこなしているうち、気づけば最後のネザーストーンを持つオーリンを倒していた。
エストとクエストが繋がっているというか、メインクエストとサブクエストの境界があいまいなこの感じはすごく良かった。お見事というほかない。

ちなみにオーリンよりも、サブクエストで戦ったラファエルの方が圧倒的に強く、仰々しい専用BGM(ラファエルが歌っている)も相まってこれはクリア後推奨の隠しボスなのか? と思ったほどだが、意外にもなんとかなった。意外にもなんとかなることが多いのもこのゲームの良いところだ。

ゴータシュが持つネザーストーンと、我々が持つケセリックとオーリンのネザーストーンが揃ったので、いよいよエルダーブレインのもとに向かうことになった(隙を見てゴータシュのネザーストーンも強奪(ゴーダツ)しなければいけないのだろうか)。

バルダーズゲート地下から変遷の泉に向かおうとしたところ、これ以降引き返すことはできないとのダイアログ。終わりが近い。
数か月間の旅の思い出が頭をかけ巡り……いや、日記を書きはじめる前のことはあまり思い出せないが……こみ上げてきた感情の正体を考えながら俺はゲームを終了した。

貫の者(Lv.12 ファイター)
カーラック(Lv.8 モンク, Lv.4 ローグ)
ウィル(Lv.10 ソーサラー, Lv.2 ウォーロック
シャドウハート(Lv.12 クレリック

4/17

変遷の泉を進んでゴータシュと合流、ついにエルダーブレインと対峙した。
三つのネザーストーンを使ってエルダーブレインを支配しようとしたところ、逆にエルダーブレインはネザーブレインへと進化してしまった。ポケモンか?
そしてネザーブレインに「DIE」と命令されたゴータシュはそのままぽっくりと逝ってしまった。我々はこの巨大脳みその手のひらの上で、ネザーストーンを集めさせられていたようだ……。

間一髪のところ、皇帝の力でアストラル界(金剛神界のようなものだ)に逃げ込んだ。これまで一切触れていなかったが、ここにはギスヤンキのオルフェウス(本当に俺の記憶にない人物だ)が封印されており、こいつの力を使えばネザーブレインに対抗できるようだ。ただし力はマインドフレイヤーにしか扱えないとのことで、選択肢としては次のようになる。

どうしたものか悩んでいたら、カーラックが「どうせ自分はもうすぐ死ぬから」と自らマインドフレイヤー化に志願してくれたので、あざますと言ってマインドフレイヤーになってもらった。結果として尽きかけていた命も回復したとのことでWin-Winだ。
姿かたちが変わっても仲間であることに変わりない、というような会話が交わされたが、とはいえ急にオルフェウスの脳にしゃぶりつくカーラックには引いてしまった。きめー。

ネザーブレインはバルダーズゲート上空に浮かびあがり、市民たちを次々マインドフレイヤーに変えはじめた。我々もバルダーズゲート上層へ。そこには、我々が過去に助けたり関わりをもったキャラクターたちが集っていた。王道だが熱い展開だ。以降、彼らを「味方を呼ぶ」コマンドで呼び出せるらしい。

エイリン、ゼブロー、モル、ヴォーロ、ヴァレリア、ミゾーラ、エセルおばさん……エセルおばさん? 行くぞ!

4/18

敵軍と交戦しながらバルダーズゲート上層を登り、ネザーブレインの脳幹にたどり着いた。マインドフレイヤー化したカーラックは「カーサスの強制」という儀式を行い、ネザーブレインの精神内に侵入した。

ここからはネザーブレインの外で敵をしのぎつつ、内側からその精神を削りきらなければならない。敵の一体一体が強いうえに、画面上には敵増援までのターン数が表示されるのでいやでも焦ってしまう。こちらも援軍を呼んで対抗しろということだろう。

ここが正念場と気合いを入れたものの、カーラックの様子がおかしい。
なんか強すぎる。マインドフレイヤー化してもステータスには影響していないはずだが……。
「モンク+ローグ」ビルドによる連続攻撃で、敵増援が到着する前に(そして味方援軍を呼ぶまでもなく)、ひとりでネザーブレインの精神を殴り殺してしまった!

ここで最後の選択肢。
ネザーブレインに、自身と幼生をすべて破壊するように命令するか。
カーラックを裏切って、俺(貫の者)がブレインを支配してアブソリュートとなるか。

後者を選びたい気持ちもけっこうあったが、さすがにそれって逆張りすぎない? ただでさえ重要なNPCが退場してしまったりしているのに、最後にそんな選択をしたら、それって俺がそういうやつってことになってしまわないか?

誰と生き、誰と刃を交えるか、だ。

カーラックの力によって、ネザーブレインは嘘みたいにあっけなく海に落下し、消滅した。地上のマインドフレイヤーたちは力を失い、我々の頭からは幼生が取り除かれたようだ。
完全に主人公の座をカーラックに奪われた俺(貫の者)は複雑な感情を抱えたまま、物語のエンディングへ——

4/19

ネザーブレインとの決戦から半年後、再び旅の仲間たちと集まって祝勝パーティーをすることになった。このプレイ日記では個々のキャラクターについてほとんど深堀りをしてこなかったので、正直、このエンディングについてあまり触れるところはない。

唯一ここで書くべきはマインドフレイヤーになったカーラックについてだが、いまは町の医者とコネクションを持ち、重病患者の脳みそを回してもらっているらしい。
こいつ、このまま放っておいて大丈夫だろうか。
なにか起こってからでは遅いので背後からありったけ斬りつけたところ、他の仲間たちに咎められ、俺(貫の者)は次元の狭間に吸い込まれて消えてしまった。

——さすがにやり直して、平和的にスタッフロールまでたどり着いた。
バルダーズゲート3、完。

序盤なにもかもがわからなく、とにかく一回一回の戦闘が苦痛だったが、いまとなってはもっと色々なビルドを試したいし、違う選択をした世界を見たいと思ってしまっている。今回は直接的な攻撃をするビルドが多かったけど、バードとかドルイドあたり、できることが多くて面白そうだ。
とはいえ、一周目のプレイ時間が80時間。さすがにこのボリュームで二周目をやるのはちょっとな……。いやいや、ないない。やりません。
ないよな……?

二周目用のキャラメイクを終えた俺は、しかしまだしばらくはクリアの余韻に浸っていたくてゲームを終了した。

 

【PS5】バルダーズ・ゲート3【CEROレーティング「Z」】

 

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